新卒入社したホワイト起業を1年で辞めた話|2

嬉々
嬉々

こんにちは!イラストレーターの嬉々です。

この記事では私が新卒で入社した会社を一年で辞めた経緯についてお話ししています。

私が新卒で入社したのは地元でなかなかに知名度のある食品会社でした。

しかも職種はクリエイティブ関連職!好きな仕事をし、まわりの他社新卒に比べると結構いい額のお給料をいただき、福利厚生もバッチリ

今思えば本当にいい会社、いい環境だったと思います。

が、結果として私はその会社を

1年で退職するに至りました。

その決断に至るには複数の要因がありましたが、大きくは以下の3つです。

  1. 同期のムード
  2. わがまま令嬢
  3. 彼との同棲
嬉々
嬉々

今回はその中の『わがまま令嬢』についてお話しします!

さて前回の記事で書いた「同期のムード」(←未読の方はこちらからどうぞ!)に流されて辞めちゃおっかな〜どうしよっかな〜状態に陥っていた私なのですが、辞めるに至った決定打はこれ!というもうほんっと〜に一番デカかった要因を今回お話しします。

配属先の「女王様」

私は絵を描いたりデザインを考えたりということが好きで、総合職採用ながらもありがたいことにクリエイティブ関連の部署に配属されていました。

丸(マル)
↑気持ち代弁猫

配属が決まった時は「夢が叶った!」と人生で1番嬉しかったです!

当時のチームは先輩3名に同期1名、キャリア採用の同年入社の方が1名。
私含め6名のチームでした。そしてこの先輩3名のうち1人が、社長の実の娘さんだったのです…。

最初は苗字同じ…?くらいに思ってましたが、社長との面談の際にすぐ紹介がありました。
その後社内で見かける際には他のベテラン社員から
「〇〇ちゃーん❤️」
「〇〇さーん!また飲み行きましょ〜!」
とゴマすりを受けている場面に多く出くわしました。

丸(マル)
↑気持ち代弁猫

あんなあからさまな「ゴマすり」は初めてみた!

自チームは他部署から羨まれるほど仕事も楽しく、頻繁にあるミーティングもお菓子ジュースなんでもあり、一見和気あいあいとした雰囲気。
ですが、裏では常に令嬢のご機嫌うかがいにみんな必死でした。

先輩3人のうち1人、新入社員に大変優しい先輩が居たのですが、
顔合わせミーティングの後こう言われました。

優しい先輩

嬉々ちゃん、みんなでアイデアを出していいもの作ろうね。
私もわからないことたくさんあるから変なとこは教えてほしいな。
でも女王様には絶対逆らっちゃだめだからね笑

丸(マル)
↑気持ち代弁猫

(?!)

ご令嬢の実態

令嬢とは常にジムやエステに通い、タイトなスカートやブランドもののバッグ、ジュエリーを身に纏っているイメージを持っていました。が、それは偏見でした。

彼女の場合、体型はいいもの食べて絞らずのびのび育ちました!という豊満なスタイル。
常にスッピンの顔面には大きなニキビが目立つもマスクを嫌っていていつもノーマスクでした。
(このときが一番コロナへの警戒が高まっていたにも関わらず!)

トレードマークはオフィスカジュアルの社則を度外視したパーカー・Gパン・スニーカーのtheクリエータースタイル。いや、クリエーターというよりはぶっちゃけ寝巻きスタイルに近かったです。

丸(マル)
↑気持ち代弁猫

ここまで批判の言葉を並べて恐縮ですが、
私は馬鹿にしていたというよりただただ驚いていました!

なぜなら、他のOLたちの「オフィスカジュアル」範囲内で楽しむささやかなオシャレの方がよっぽど洗練された令嬢に見えたからです。
私たち新米社員が間違えてスニーカーを履いてきたり、マスクを忘れたりすれば必ず上司に注意を受けましたが、彼女だけにはもう誰も口出しできない様子。

そして、彼女の唯一令嬢としてのイメージ通りだった点はその奔放さ
しいては「わがまま」な点でした。

夢の仕事だったけど・・・

クリエイティブな職種のいいところは「正解が一つじゃない」ということだと思います。
チームでさまざまなアイデアを出し合い、話し合い、創り出していく。

ですがこの職場にはたった一つ絶対の正解がありました。
女王様」です。

彼女が描いた人物のデッサンがどれほど狂っていようが、私たち作画メンバーはそれを手本、ルールとして描いていくほかに許されませんでした。

潰される同期、いじめられる中途さん

チームの中には私と同じ新入社員が他に2名いました。新卒のAくんと、中途入社のBさんです。

新卒のAくん

Aくんは専門学校でバリバリに漫画を描いてきた漫画のエリートで、かつ最年少。絵は少し拙さがあるものの、漫画の技術はさすがでした。
Aくんは漫画部署のネーム担当になりましたが、女王様はAくんが描いたネームなんてお構いなしに描きたい絵を描いていきます。

秋(アキ)
↑気持ち代弁猫

クリエイター気質はいいけど、チームの作品を壊すだけのわがままプレイ…

Aくんは自分のネームが女王様に破壊されていくことに苦しんでいました。
ネームは漫画の設計図…全体を見て綿密に構築したコマ割りや演出も全て台無しです。

最終的に、Aくんは体調を崩してネームは全員で担当することになりました。もうめちゃくちゃでした。一方女王様は

新卒には荷が重かったか笑

とだけ。
この後他の会社でもやばい上司に遭遇しますが、やばい上司って本当に部下を人間扱いできません。

中途入社のBさん

中途入社のBさんは前職がプロのアシスタントさん。漫画の技術もイラストのうまさもずば抜けていました。が、絵上手い人あるある(と個人的に思っています)で謙虚すぎて気の弱い感じの方でした。

秋(アキ)
↑気持ち代弁猫

イラスト上手い人、謙虚すぎる..もっと威張ってええんやで…

気の弱いBさんはすぐ女王様になめられました。
Bさんは女性らしく清楚な印象の服装が多かったのですが、女王様は「姫じゃん笑」と嘲けっていました。(お前は人の服装を笑える立場じゃないだろ!)と内心みんな思ってましたが、女王様の言葉にはみんなが愛想笑いを返すしかありませんでした。あの空気は本当に嫌でしたね。 

私自身、キツい言葉や態度を取られることもありましたが、その2人のことがとても心苦しかったです。2人とも優しくて、イラストもデザインもド下手の私にたくさんのことを教えてくれました。

 
↑気持ち代弁猫 

自分がされるより、自分の大切な人が苦しめられる方がつらく感じることってあるよね

Aくんの覚悟

前の記事でも書いた通り、会社から希望退職者の募集がかかりました。
その時、私は一番身近な同期であるAくんに相談しました。
Aくんは「もう退職はずっと決めてる。他のところで早くやり直したい。」と教えてくれました。

私は絶対それがいい!と思いました。

傍からみていて、女王様のもとで下の人間が育つことはないということがイヤというほど分かっていました。

嬉々
嬉々

フリーランスの道もあるし、有能なクリエイターは他の会社にもたくさんいる。
ここで女王様にこだわる意味はない!

AくんとBさんに出会えて、一緒に仕事ができたこの会社は好きでした。でもその2人が力を発揮できないのもこの会社でした。Aくんがいなくなって、私が女王様とこの先も仕事をしていく未来は想像ができませんでした。想像しようとするのも苦痛でした。

こうして、私はこの会社と、強いてはここの女王様とお別れすることを選んだのです。

私が新卒入社した会社を辞めるに至った最たる要因はこれでした。
次回はデザート程度の内容ですが、現在の生活に直結している内容ですので
ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

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